我が家では2019年の9月から投資信託での投資を開始しました。
下記は我が家の投資に関する遍歴になります。
我が家の投資遍歴
- 2019年9月:
私のつみたてNISAで投資信託(楽天VTI)への投資を開始 - 2020年1月:
妻のつみたてNISAで投資信託(楽天VTI)への投資を開始
私のiDeCo枠で投資信託(楽天VTI)への投資を開始 - 2020年3月:
米国高配当株ETF SPYDへの投資を開始 - 2020年5月
ナスダック100指数連動投資信託(iFreeNEXT NASDAQ100インデックス)への投資を開始
米国個別株への投資を開始 - 2020年6月:
米国テーマETF CLOUへの投資を開始
はじめは楽天VTIへの投資のみでしたが、VIG(米国連続増配株ETF)とナスダック100指数連動投資信託、米国個別株式、CLOU(クラウドコンピューティングETF)と投資銘柄を増やしてきました。
私は「60歳で1億円の資産を形成する」ことを目標としていますが、この目標を達成するために短期的な目標を設定することで現状の進捗はどうなのか?順調に資産形成ができているのか?について確認を行うためにKPIを設定して管理を行っています。
今回の記事は2021年の投資方針について長期的な目標及び短期中期的な目標の再確認を行い、月々の投資銘柄と内訳を設定するまでの過程を記します。
これから解説する内容は、
あくまでも現状の資産総額に対して「生活防衛資金」、「余剰資金」、「投資余裕資金」を確保した上での投資計画となります。
その前提でご覧いただけると幸いです。
アセットアロケーション/ポートフォリオ
まずはじめに我が家のアセットアロケーションとポートフォリオについてご紹介して行きます。
我が家のアセットアロケーションの考え方
我が家のアセットアロケーションは「現金」、「コモディティ」、「株式」の3つの構成で考えています。現状の月々の入金については基本的に下記のような形でつみたてを行っています。
月々の投資額
- 楽天VTI:月々 66,666円 *つみたてNISA枠を使用
- VIG:月々 約40,000円
- VXUS:月々 約40,000円
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス:月々33,333円
- その他米国ETF:不定期 60,000円
- ゴールドETF:月々 約30,000円
- 貯金:月々 80,000円
このアセットアロケーションの考え方のポイントは下記の4つです。
- 米国株式のインデックス投資を中軸に据える
資本主義、米国株の長期的な成長を信じる
- 地域分散を意識して全世界に投資
米国、世界の動向を踏まえて地域分散を取り入れる - フルインベストはしない
暴落時の投入資金として常にある程度のキャッシュポジションを確保 - 中期的な資産形成スピードの加速
成長セクターのETF、テーマETFへの投資
それぞれのポイントについて簡単に解説していきます。
❶米国株式のインデックス投資を中軸に据える
2020年もそうでしたが、2021年も継続してこの方針で行きます。なんならこの方針は今後も変わりません。
上記にも書きましたが、今後も米国を中心に世界経済が発展していくものと考えており、現状の経済規模の分布や成長性を考えても米国を中心に投資を継続していくことに疑いの余地はないと考えています。ですので、ポートフォリオの中でも米国の指数に連動して運用される投資信託である楽天VTIを中軸に据える形をとります。
米国の指数に連動しているインデックスファンドではありませんが米国ETFのVIG(米国連続増配株ETF)についてもポートフォリオの中核として位置付けており、この二つの銘柄を軸にポートフォリオを組んでいく形を考えています。
❷地域分散を意識して全世界に投資
上記の通り米国が世界経済を牽引していくことは間違いないと考えていますが、地域分散も考慮して全世界に投資ができる銘柄を導入しています。
私はVXUS(米国を除く全世界)という米国を除く全世界に投資ができる銘柄を取り入れています。
この部分についてはVWO(米国を除く新興国)、VEA(米国を除く先進国)といったETFも存在するため考え方によって選ぶ形になると思いますが、私は成長というよりは一局集中投資の分散を目的としているため結果としてVXUSを選んでいます。
❸フルインベストしない
これは文字通りとなりますが、理由としては「暴落時の投資資金を確保しておく」ためです。2020年の3月以前に投資を行っている方は経験されていると思いますが、暴落時に現金(キャッシュポジション)がないと身動きが取れない状況に陥ってしまいます。
全てリスク資産に投入している場合、コロナ暴落のように全てのアセットクラスが値下がりするような状況に対応できないからです。
株価が下がっているということはその後の回復によりキャピタルゲインを得る目的の場合投資をするチャンスとなるにも関わらずキャッシュポジションがないと追加投資ができない状況となってしまいます。
キャッシュポジションを持っておくと暴落時に投資を行うことで暴落後の株価回復による恩恵を得ることができるためこのポイントは私にとっては非常に重要であると考えています。
❹中期的な資産形成スピードの加速
基本的にインデックス投資による長期的な成長により資産形成を行っていくというスタンスとなりますが、成長セクターや成長テーマに沿った投資対象に投資しない手はないと考えています。
世界情勢を見ていくと今後成長するセクターやテーマというものが存在することがわかります。このように世界がどこに向かって動いていくのか??について把握をしながら投資することは単純に楽しいですしこれこそ投資の醍醐味と言っても良いのではないかと思います。
上記の理由で個別株で成長する会社を探して未来の大型株に投資するために個別株の分析(ファンダメンタル、テクニカル、需給など)を行って企業の成長と株価成長を享受していきたいと考えるのは普通の流れです。
しかしこれにはリスクが伴うため生半可に手を出して良い領域ではないと考えています。言い方を変えると上記のような分析に真剣に取り組んで勉強する覚悟がある人でないと踏み入れてはいけないのではないか?と私は考えています。
もっともこれは投資する目的、そのための目標によって必要かどうかも分かれると思います。年利3%から5%でよければ指数に連動した投資先で良いし、年利10%以上が必要なのであれば個別株への投資が必要となるということです。
話を戻し、リスクはそこまでかける必要はないけど成長分野に投資したいという時に頼りになるのが特定セクターに特化、もしくは特定のテーマに特化したETFです。
私はQQQ(NASDAQ100連動、ハイテクセクター特化ETF)CLOU(クラウドコンピューティングETF)、ICLN(クリーンエネルギーETF)、LIT(リチウムイオンバッテリーETF)といった銘柄を取り入れポートフォリオのリターンの向上をはかっています。
株式ポートフォリオの確認
まずは長期投資のポートフォリオから確認していきます。
長期目線ポートフォリオ
ポートフォリオパイチャート
上記の通りVTI/VIG/VXUSで米国株を中心とし、世界分散も意識したポートフォリオとなります。
セクター比率レーダーチャート
セクター比率をレーダーチャートで示すと下記の通りです。
各景気循環(セクターローテーション)に対しては「エネルギー」セクターを除いてはある程度網羅できています。
基本的にはこのバランスで長期運用をしていきます。なぜセクターのバランスを意識する必要があるかというと資産形成後の取り崩し局面で強いセクター、弱いセクターというものが出てきてしまうからです。ポートフォリオ全体のボラティリティを下げることで取り崩し局面での資産の増減を抑える効果を狙っています。
中期目線ポートフォリオ
ポートフォリオパイチャート

上記の通り、米国中心世界分散という特徴は残しつつ成長セクター(ハイテク)、成長テーマ(クリーンエネルギー、EV)と取り入れたポートフォリオとなっています。
セクター比率レーダーチャート
下記が中期目線のセクター比率のレーダーチャートとなります。
*CLOU、ICLN、LITについては構成比率が非常に少ないためチャートからは除外しています。


見た目のセクター比率に関しては偏りは出てしまうものの、各景気循環(セクターローテーション)に対しては「エネルギー」セクターを除いてはある程度網羅できています。
「ハイテクの成長を享受しながらディフェンスも強いポートフォリオ」でありこれが私にとっての現時点での最適解の一つと考えています。
このうちVTI/QQQに関してはそれぞれ楽天VTI/iFreeNEXT NASDAQ100といった投資信託での投資、VIG/VXUSについては米国ETFの直接買い付けという位置付けで実施していきます。
目標とKPIの再確認

長期的な目標の再確認
それではまず、長期的な目標について再度確認していきます。
長期的な目標に関しては現在の私の年齢を39歳と仮定して21年後の2041年に1億円を目指すことを前提に設定します。
その他の条件も含めた前提条件は下記の通りです。
月々の積立額:240,000円
積立期間:21年
年利:5%
この条件でシミュレーションを行うと下記の通りとなります。

このグラフをみると改めて複利の効果の大きさを実感することができます。
イメージとしては継続してこのカーブを超えながら運用していければ最終的な目標を達成することができるということになります。
短期的な目標の再確認
長期的な目標を踏まえて短期の目標について確認していきます。
下記は直近5年分のシミュレーションのグラフになります。
直近のシミュレーションを見ると近々のイメージがつきやすくなりますね。

KPIの再確認
まず、KPIって何??って方がいらっしゃると思いますので簡単に説明します。
KPIとは、Key Performance Indicatorの略です。訳すと「重要業績評価指標」という意味になりますが、つまり目標に対してその達成度合いを評価、監視するための定量的な指標のことを言います。
もっと簡単にいうと目標値と認識していただければ間違いがないと思います。
それではKPIを設定していきます。
私の長期的な目標は「60歳で1億円の資産」ですので、やはり資産総額(運用総額)をKPIとするのが一番適当であると考えました。
2021年のKPI
資産総額 6,044,621円
運用総額をKPIとするのは当たり前のような気もしますが、KPIに何を設定するかによって評価の仕方や検討の方法も変わってくるため確認行為は必要となります。
運用総額は株価の動きによって変化して行くものなので、そんなもんKPIにするのは意味がないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしそれも含めて資産運用ですので、KPIが達成できず成果が出ていない時には対策を考える必要があるかも、と捉えて投資方針の見直しを行うことができます。
また、実はこの資産総額目標は2020年に達成済みとなります。上方修正すべきじゃないか??という声も聞こえてきそうですが、今後幾度となく来るであろう暴落に備えマージンを持った運用がベターだと考え目標は変更しません。
- 自分の最終目標にあったKPIを設定する!
- 厳しすぎるKPIはしんどいかも
まとめ

今回は2021年の我が家の投資方針についてご紹介してきました。
基本的には昨年同様、米国株中心、世界分散を取り入れ成長分野をブレンドするという大方針は変わらないですが成長分野については変化していくものなのでこの部分については臨機応変に採用していこうと思っています。
また、何事もそうですが、目標を明確に設定して定期的に達成度を評価することで目標達成の可能性がグッと上がります。逆に目標を設定しないとただやっているだけとなってしまい、目標からかけ離れてしまうこともしばしば。
目標の設定と監視、改善は非常に重要です。
本年も我が家の資産形成状況についてこのKPIに対する達成度についても公表していこうと考えています。
最後に…
この記事は我が家の全体の資産に対して「生活防衛資金」、「余剰資金」、「投資余裕資金」を確保した上での投資計画として作成しております。投資に対してリスクをとりすぎないという前提は変えておりません。
投資はやはり自己責任になりますので、様々な情報に対して自分で納得した上で行動する前提で臨む姿勢が必要であると思います。(上手くいかなかった時に誰かのせいにしてもお金が戻ってくることはありませんので。。。)
金融リテラシーをあげて豊かな人生を歩んでいきましょう!!
投資はあくまでも自己責任!
自分自身が納得した上で行動を!