なんとなく毎日を過ごしていませんか??
私は今まで「今後の自分の人生について考える」ということを全くして来ずに生きてきました。
朝起きる⇨ご飯食べる⇨会社に行く⇨帰宅する⇨ご飯食べる⇨テレビ見る⇨寝る⇨次の朝起きる⇨そしてまた出社…
といった生活をひたすら繰り返す毎日。
日々なんとなく過ごしている。そんな状態。
妻も働いているので、2人で働いていれば毎月給料はもらえるし年間で見ると貯金は少しずつ貯まってきてるし、金銭的にもまあ問題ないだろう。
と思っていました。
世間では
「老後に年金+2,000万円必要だ!!」
とか、
「子供一人育てるのに3,000万円必要だ!」
といったネガティブな情報が溢れており見聞きはしていたものの、なんとなく「まあうちは大丈夫だろう…」という根拠のない自身で自分には関係のない事として生活してきました。
自分の人生の目的とは??
話は少し変わりますが、現在私は妻と長男の3人で暮らしており、日々子供が成長して行く姿を妻と二人で楽しみながら過ごしております。とにかく可愛いくてしょうがない…子供っていいですね。
さて、長男は2019年の5月に産まれましたが出産は非常に困難なものでした。
破水から24時間かかっても出てくる気配がなく、促進剤を投与したあと破水からトータル32時間後に吸引してなんとか産まれたような大変な出産で、妻も出産後の出血が2L程度あり、一時は妻の命の危険もあったほどでした。
*人間の血液量は大体4Lで1.2L以上の出血で生命の危険があると言われています
私も出産に立ち会わせてただきましたが、上記のような過酷な出産でしたので、産まれてくるまでは生きている心地がしませんでした。
無事に長男を産み、生きてくれている妻に本当に感謝しています。
このエピソードをきっかけに私の人生の目的は「妻と息子と3人で豊かに暮らし続ける事」となり、その達成のために努力し続ける事を決意しました。
家族で豊かに暮らし続けるには??
私の人生の目的である「家族で豊かに暮らし続ける」ことを達成するために、下記のステップで資産計画を作成しましたので、順番に説明していきます。
資産計画の作成ステップ
①「豊かさ」に対する価値観の共有
②「豊かさ」の実現のため必要な老後資産の算出
1、前提条件の設定
2、60歳時点での老後資産の算出
③資産計画の作成
1、資産形成方法の選定
2、投資手法の決定
3、資産配分の決定
①価値観の共有
私は「妻と息子と3人で豊かに暮らし続ける」ことを目標に掲げましたが、この「豊かさ」という言葉は人それぞれの価値観によって変わってくるものであると考えています。
例えば。。。
- 好きな車に乗りたい!
- 美味しいものが食べたい!
- 毎年海外旅行に行きたい!
- マイホームを持ちたい!
- 趣味に没頭したい!
など。。。千差万別。
価値観の違いによって、どのタイミングでどれだけお金が必要になるかが変わるので、資産計画を作成する際にはこの「豊かさに対しての価値観」を明確にしておく事が大変重要になると考えています。
前提として夫婦二人の価値観を完全に一致させる事は難しいですが、お互いがどのようなことに豊かさを感じるのか?相手が何を望んでいるのか?という事を知りそれに寄り添って暮らしていけるかを考える事は非常に大切であると考えています。
豊かさの定義は人によって違う!
自分にとっての豊かさとは何か明確にすることが大切!
ここを間違えると資産計画が自分たちの意図と異なり結果的に豊かではない状態となる可能性が高いので、私はまず妻と価値観を共有する事からはじめました。
まずは2人で意見を出し合いました。共通部分については価値観がすでに共有できていることになりますが、共通していない部分についてはズレが生じないようさらに話し合いを行い価値観の擦り合わせを行う事でイメージをまとめていきます。
話し合いの結果、我々の豊かさのイメージは下記の通りとなりました。
我が家の「豊かさのイメージ」
- マイホーム(庭付き一戸建て)に住める
- 友人とバーベキューを楽しむ
- 毎日ご飯が食べられる(贅沢は必要ない)
- 子供にやりたいことやらせられる
- 子供をいろんなところに連れて行ける
- 年に数回は国内旅行ができる
- 60歳を超えて働きたくない
- 老後、毎年1回は海外旅行に行ける
- 老後、現状の自分の両親と同じ生活レベルを継続する
一緒に過ごしていくパートナーとの認識の共有が大事
お互いが納得した上でどんな人生にしたいか決めること!
②必要な資産の算出
「豊かさ」に対する価値観が共有できたところで今度はその実現のために実際に何をすべきか、という課題に直面します。その中で一番押さえておかなければいけない事が言わずもがな「お金」についてです。
お金が全てじゃない!
お金の話をするのはなんかいやだ!
お金の話なんて汚い!
というようになんとなく日本ではお金の話をしたり考えたりする事が悪いことのように感じる方が多いと思います。私もそのうちの一人でしたが、「家族で豊かに暮らし続けるには??」という目標を設定したときにやはり先立つ物は「お金」となるという事に気がつきました。自分たちの望む「豊かさ」を手に入れるためにはそれに見合った「お金」が必要である。という事ですね。
という事で私達家族の目標である「家族か豊かに暮らし続ける」ために必要な資産についてざっくりとシミュレーションして行きたいと思います。
それではシミュレーションの前提条件を決めていきます。
1、前提条件の設定
条件1:何歳まで生きるか
まず、自分たちが一生を終えるまでにお金が無くなってしまうと生活が出来なくなってしまいますので、何歳まで生きている可能性があるか仮定します。
現在の日本人の平均寿命は83.98歳と言われているようです。
しかし、医療技術が発達している近年平均寿命は年々増加傾向にあり、少なくとも90歳までは生きている可能性が高いと考えられます。長生きし過ぎるとお金が足りなくなる可能性があり、お金の事を考えながら余生を過ごす事になってしまっては「豊かさ」を感じることも難しいと思います。
ですので100歳まで生きると仮定します。
条件2:何歳で退職するか
2つ目の条件は何歳で働くのをやめるか?です。働かなくなると当然労働によって得られる収入がなくなるためこれも重要な条件となります。私達は「60歳を越えて働きたくない」という項目を豊かさのイメージとして挙げています。
ですので60歳に退職すると仮定します。
条件3:老後の支出額
3つ目の条件は老後の支出額です。老後は上記の通り働かなくなるため労働によって得られる収入が無くなります。年金を受け取ることは出来ますが、支出額によっては年金だけでの生活が難しくなります。
老後に関わる「豊かさのイメージ」で私達は下記の2つを考えています。
- 老後、毎年1回は海外旅行に行けること
- 老後、自分の両親と同じ生活レベルを継続すること
1個目の「老後、毎年1回は海外旅行に行けること」に関しては年一回ヨーロッパに旅行すると仮定し年間100万円に設定します。
2個目の「老後、自分の両親と同じ生活レベルを継続する」に関しては実際に両親に現状の生活費を確認して設定しました。私の両親は夫婦二人で毎月30万円、急な出費に年間100万円を想定しているとの事なので合計で年間460万円に設定します。
ですので老後の支出は年間560万円と仮定します。
条件4:年金額
4つ目の条件は老後に受領できる年金についてです。
私と妻は両方働いており、60歳までは仕事を続けていこうと考えています。その前提で60歳から年金を受給し始めた場合の年金支給額は細かい計算は省きますが二人合わせて年間350万円程度受給できる見込みです。
*あくまでも現在50際以上の方の場合の値なので実際にどれだけ受けられるかは不透明です。
ですので年金額は年間350万円と仮定します。
これで条件が揃いましたので私達家族が豊かな生活を送り続けるために60歳までに形成しなければならない資産を算出いたします。
2、60歳時点での老後資産の算出
ここまでの前提条件を踏まえて
シミュレーションの前提条件
条件1:何歳まで生きるか・・・ 100歳
条件2:何歳で退職するか・・・ 60歳
条件3:老後の支出額・・・ 年間560万円
条件4:年金の受給額・・・ 年間350万円
以上を踏まえて、60歳時点での資産が6000万円、8000万円、1億円の場合の100歳時点での残資産を計算しました。
縦軸が金額、横軸が年齢、青の折れ線グラフが資産の推移を示していて、青のグラフが0を割り込んでいるところが資産が尽きてしまった事を表しています。
60歳時点での資産が6,000万円の場合
60歳時点での資産が8,000万円の場合
60歳時点での資産が1億円の場合
ご覧の通り、60歳時点での資産が6,000万円と8,000万円の場合100歳になる前に資産が底をついてしまっていることがわかります。一方1億円の場合は100歳時点でも約2,000万円程度の資産が残っている状態ですので金銭的にも心理的にも余裕を持って暮らすことができそうです。
よって我が家は資産計画において60歳時点までに必要な資産は1億円とすることを目標に設定することとしました。
実際には4%ルールで取り崩していく方法がありますが、資産形成完了時の状況が不透明であることも考えてあえて全て使い切るという事を前提にして試算を行いました。
実際にはインフレ、生活環境の変化等でこのシミュレーションが必ずしも有効であるとは限りませんが、60歳で1億円というものを一つの目標として設定しております。
③資産計画の作成
1、資産形成方法の選定

まず、1億円の資産を得るために色々な資産形成の方法があると思いますが、我が家の資産形成の方法として以下の2点を候補に挙げました。
1、貯金(銀行預金)
2、投資
*不動産で資産形成をされている方も大勢おられますが、知識不足なのことと資産購入後にやるべき事が多く手間がかかるため今回は除外しました。
それではそれぞれの特徴について紹介していきます。
1、貯金(銀行預金)
貯金(銀行預金)については皆さんにも馴染み深い資産運用の方法であると思います。
銀行預金も円に投資しているという意味で投資に入るのですが、ここでは判りやすく解説するために分けて表現させていただきます。
貯めれば貯めた分だけ増やしていけて基本的に元本が保証されていることが特徴として挙げられます。ただし、銀行預金の金利は0.001%から0.2%程度しかなく利回りとしては非常に低いため”増やす”という意味だと著しくスピードは遅いということになります。また、元本保証ではあるもののインフレにより貨幣価値が下がることによるリスクをはらんでいます。
貯金(銀行預金)について
- 基本は元本割れリスクがない方法
- 銀行の金利が低すぎるため増えるスピードが著しく遅い
- インフレリスク(貨幣価値の下落)があることに注意
2、株式投資
投資は国内外の株式や債権、投資信託等を購入して運用する資産運用の方法ですが、2019年時点では日本国民の20%しか行なっていないというデータがあるように、広く世間一般の方々から受け入れられている資産運用の方法ではないようです。
投資の特徴としては株式や債権を購入することから元本割れリスクがあるということが挙げられます。ただし、貯蓄と違いどのような投資を行うかにもよりますが利回りがだいたい3%〜7%ぐらいと銀行預金(0.001%から0.2%)に比べて100倍から1000倍違います。また、株式等を保有している場合はインフレリスクに対しての対策にもなります。
株式/債券への投資について
- 元本割れのリスクがある。
- 利回りが3%〜7%くらいあり資産を増やす目的にあっている
- 株式等を保有することで、インフレリスクへの対策になる
3、投資効果の違い
実際に「貯金」と「投資」でどれだけ資産形成に対しての効果が異なるのか検証していきます。
仮に毎月1万円を20年間積立た場合に20年後にどれだけの運用収益が得られるかという条件でシミュレーションを行いました。シミュレーションには私もよく利用している楽天証券の積立シミュレーションを使用しました。
まずは貯金(20年間、1ヶ月1万円、利回り0.2%で運用した場合)
続いて投資(20年間、1ヶ月1万円、利回り3%で運用した場合)
貯金の運用収益:48,438円
投資の運用収益:883,020円
その差は800万円
上記のように投資効果の差は明らかです。
これだけを見ると全部投資に回してしまえば良い!と考えてしまいそうですが、忘れてはいけないのは株式や債券も含めた投資には元本割れのリスクがあるということです。
特に株式には長期間投資していく中で必ず大暴落がありますので貯金額を全て投資に突っ込むというのはリスクを取りすぎていると言えます。
実際に株式の大暴落で資産が半分になってしまうというケースもあります。
そうなった場合に全体の資産が半分になってしまうため、貨幣資産等のリスクの低い資産もある程度持っておく必要があると考えています。
また、銀行預金については円(貨幣)に対してはインフレリスク(貨幣価値の下落)が存在するためそのリスク回避として株式、債権等に投資することでリスク分散が行えるという側面もあると考えています。
ということで我が家では貯金と投資を併用して資産形成を行うこととしました。
- 資産の集中投資はリスクが高いので避ける
- 全て投資に回すと有事の際にすぐアクセスできるお金がなくなるため危険!
- インフレリスクも考え資産の分散を行うことが大切!
2、投資手法の決定

この項目では投資を行なっていくうえで採用する手法について解説します。
結論から申し上げますと、我が家ではドルコスト平均法を用いたインデックス投資を採用しました。それぞれの特徴を簡単に説明します。
ドルコスト平均法とは??
ドルコスト平均法は価格が変動する株や債券等を一定額で、かつ購入期間を分散して定期的に買い続ける手法です。
この手法を用いることで自ずと株価/債券等の価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことができるので細かく株価相場を見ながら購入量を調整する必要なく資産を購入していくことができます。
ですので、長期的に右肩上がりの成長を続ける商品を購入すれば長期間投資すれば必ずといっていいほど利益が得られる手法となります。ただし、いくらドルコスト平均法を用いても右肩下りの成長を続ける商品を購入し続けても利益が得られませんので注意が必要です。
インデックス投資とは??
インデックス投資とは主要な経済指標(インデックス)と連動するように運用されているインデックスファンドに対する投資のことです。
自分で個別銘柄を選んで購入するのではなく、インデックスファンドが経済指標との連動を目標に投資商品を選んでくれたパッケージ商品(投資信託やETF)を購入する形となります。馴染み深いものだと、日経平均株価やTOPIXといった日本株の指標を目標に沿って運用されるので商品を購入する際にはどの指標(インデックス)と連動して運用されているのかが重要となります。
この手法の一番大きなメリットとしては手軽に分散投資ができることです。日経平均株価連動型のインデックスファンドであれば225銘柄に投資しているのと同じなのでそのうちの1社の株価が下落しようが全体としての影響は非常に少ないということです。
ドルコスト平均法とインデックス投資を掛け合わせることで、購入時期の分散と購入商品の分散ができることとなり、適切なインデックスファンド(手数料が安い、指標の長期的な成長が見込まれる)を選べば長期的に運用すれば初心者でも利益が得られる可能性が非常に高い手法となります。
インデックス投資については下記の記事で詳しく解説しています!
インデックス投資って何?-今からでも遅くない資産運用-
- ドルコスト平均法:購入時期の分散が簡単にできる。
- インデックス投資:購入先の分散が簡単にできる。
適切なインデックスファンド(手数料が安い、指標の長期的な成長が見込まれる)を選ぶことが大切!!
3、資産配分の決定

資産運用の種類と投資における手法が決まりましたので実際に「60歳までに1億円の資産を形成する」ために毎月どれだけの積立をしていく必要があるか?という点について検証を行なっていきます。
私たち夫婦は貯金と投資を併用して資産を築いていくことに決めましたので毎月どれだけの貯金と投資を行えば良いか楽天証券積立シミュレーションを使用してシミュレーションしていきます。
シミュレーションは60歳時点の資産配分を
❶貯金で5000万円、投資で5000万円の場合
❷貯金で4000万円、投資で6000万円の場合
❸貯金で3000万円、投資で7000万円の場合
の3パターンに分けて行っていきます。
現在の私の年齢を38歳とすると投資額以外の条件は下記の通りとなります。
積立期間:60歳までの22年間
目標額:5000万円
年利:貯金は0.2%、投資は5%
年利に関しては貯金はネット銀行等で優遇等で可能になる0.2%、投資に関しては一般的に言われている米国株のインデックスファンドの期待利回りが5〜7%であることから5%に設定。
❶貯金で5000万円、投資で5000万円の場合
貯金:毎月およそ185,000円の積立が必要
投資:毎月およそ105,000円の積立が必要。
投資:毎月およそ105,000円の積立が必要
合計:290,000円
❷貯金で4000万円、投資で6000万円の場合
貯金:毎月およそ148,000円の積立が必要
投資:毎月およそ125,000円の積立が必要。
投資:毎月およそ125,000円の積立が必要
合計:273,000円
❸貯金で3000万円、投資で7000万円の場合
貯金:毎月およそ111,000円の積立が必要
投資:毎月およそ146,000円の積立が必要。
投資:毎月およそ146,000円の積立が必要
合計:267000円
以上3つのシミュレーション結果をまとめると下記の通りとなります。
❶貯金で5000万円、投資で5000万円の場合
貯金:毎月およそ185,000円の積立が必要
投資:毎月およそ105,000円の積立が必要
合計:290,000円
❷貯金で4000万円、投資で6000万円の場合
貯金:毎月およそ148,000円の積立が必要
投資:毎月およそ125,000円の積立が必要
合計:273,000円
❸貯金で3000万円、投資で7000万円の場合
貯金:毎月およそ111,000円の積立が必要
投資:毎月およそ146,000円の積立が必要
合計:267000円
上記の通り貯金と投資の配分の違いで、毎月の積立額が変わってきます。どのような配分にするかは個人個人のリスクに対しての許容度で選ぶことになります。
リスクに対しての許容度に関しては人それぞれ異なりますので、各自で決めることとなります。基本的に長期投資を考えているのであれば気にしなくても良いことなのですが、株価の大暴落が訪れた際に最悪の場合投資している株の価値が半分になってしまうことが考えられます。その額面を見た時に耐えられるラインで設定することが大切であると思います。
我が家はその状況を想像すると、❷の組み合わせまでなら耐えられるであろうと判断し
❷貯金で4000万円、投資で6000万円の配分
を適用することとしました。
資産配分のバランスはリスクに対する許容度で決めること
オマケ:積立必要額シミュレーション

今回は38歳から資産運用を始めた場合のシミュレーションを行いましたが、投資は始める時期が早ければ早いほど月々の積立額を抑えて目標額を達成することができます。
下記に投資を始める年齢が20歳、25歳、30歳、35歳、40歳の場合に年利5%で60歳までに1億円得るために必要な月々の積立額を示しますので参考にしてください。
最後に、投資に関してはネットやYouTubeで様々な人が発信していますが、投資をするに当たって最後は自分の判断/責任になります。自分にはどのような方法が合っているのか数ある情報から考えて選定することが必要です。最後は自分が納得して決める!が大事です!
数ある情報から自分で最適な方法を決めること!
投資はあくまでも自己責任です!