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米国ETF(米国以外) VXUS/VWO/VEA
この記事では米国を除いた世界分散を目的とした米国ETF(VXUS、VWO、VEA)についての情報を紹介いたします。
まず初めにそれぞれのETFの特徴についてご紹介していきます。
VXUS
VXUSは米国を除く先進国、新興国も含めた全世界の株式に投資できるETFです。
ベンチマークは”FTSE Global All Cap ex US Index”となります。
*以下、バンガード社HPから抜粋。
VWO
VWOは米国を除く全世界の新興国株式に投資できるETFです。
ベンチマークは”FTSE Emerging ACap CN A Inclus Idx”となります。
*以下、バンガード社HPから抜粋。
VEA
VWOは米国を除く全世界の先進国株式に投資できるETFです。
ベンチマークは”FTSE Developed All Cap ex US Index”となります。
*以下、バンガード社HPから抜粋。
VXUS:全世界の先進国/新興国に投資ができる
VWO:全世界の新興国に投資ができる
VEA:全世界の先進国に投資ができる
VXUS/VWO/VEA 国別組み入れ比率
国別の組み入れ比率のデータです。
この組み入れ比率は6/30付のバンガード社HPの情報を使用しています。
VXUS
VXUS 組入国トップ3
1位:日本 17%
2位:中国 11%
3位:英国 9%
円グラフにすると下記の通りとなります。
VWO
VWO 組入国トップ3
1位:中国 43%
2位:台湾 15%
3位:インド 9%
円グラフにすると下記の通りとなります。
VEA
VEA 組入国トップ3
1位:日本 23%
2位:英国 13%
3位:カナダ 8%
円グラフにすると下記の通りとなります。
VXUS/VWO/VEA 組入上位20社
続いて各ETFの組入上位20社について。。。
VXUS
VWO
VEA
組入上位20社については先進国を含むVXUSとVEAとではかなり顔ぶれが重複していることがわかります。
ここからは各ETFの特徴について比較していきます。
米国ETF(米国以外) VXUS/VWO/VEA 特徴比較
基本情報
*上記のデータは2020/6/30時点でのファンドの公式HPおよびBloombergのHPから最新情報を参照したものになります。
VXUS(先進国/新興国)とVEA(先進国)で日本株の組入比率が1位となっていることに多少驚いています。日本株にも投資できるとことは考え方によっては利点となるかもしれません。
また、VWO(新興国)については中国が約半分を占める形となっていることも特徴です。
セクター占有率
*上記のデータは”Industry Classification Benchmark”に基づいたセクター記載されています。データはバンガード社のHPから参照しています。
VXUS/VWO/VEA セクター比率レーダーチャート
前の項目で紹介したセクター占有率を可視化して表示したレーダーチャートです。データは上記の比率データを元に作成しています。
VXUSとVEAについてはほぼ同じようなセクター割合になっていますが、VWOについては情報技術セクターの組入比率が高くなっています。
どのファンドもセクターという意味ではよく分散されている印象です。
VXUS/VWO/VEA 国別組入比率比較
VXUS、VEは先進国が含まれていることからも日本、英国、カナダ、スイス等の占有率が高くVXUSが中国の割合が多めな事を差し引くと似たような特徴を持っています。
VWOについては新興国のみのため中国、台湾、インド、ブラジルといった顔ぶれでその他の2つのETFとは顔ぶれがかなり変わっていることがわかります。
ここは何を期待して米国以外に分散をするのか?それぞれの目的によって選ぶ銘柄が変わってくる、ということであると考えます。
以上です。
まとめ
最近個人的に
米国一極集中で良いのか??(地域分散)
アセットクラスが集中していて良いのか??(アセットアロケーション)
という事を結構悩んでいて、今回はそのうちの地域分散について考えていく中で検討した米国ETFについてまとめました。
この中でどれがいいか?というとまだ結論が出ていません。
何を目的に分散するのか?という事をよく考えて銘柄を選んでいきたいと思います。
また、アセットアロケーションの考え方についても今後記事にしていこうと考えています。
皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。